黒と黒。
- sanositeaka
- 2019年7月9日
- 読了時間: 1分
「へえ」
「久々の潜入捜査だ、滾るだろ?」
「そこそこ」
風を切る音が聞こえ、トス、という音と賑やかな音楽が響き渡るのは同時だった。おめでとうございます!機械から流れる無機物の音声を聞き流してソファーに座る。目の前の男はニヤリと笑って音声の先を見た。
「奴等は関わりすぎた」
いつの間にか立ち上がった男が取り出した拳銃で一発、真ん中を撃ち抜く。音がなっていた機械はゆっくりと床に落ち、その音を止めた。バタバタと店員が駆け寄る足音が聞こえる。
「黒に黒が入るのもまた一興」
「非干渉を貫くのでは?」
「混じり気のある黒は嫌いなんだ」
「同じ黒なのに?」
「違うんだよ、質が」
お客様、発砲はお控えください。そんな声がドア越しに聞こえるの皮切りに、男は立ち上がった。それを横目で見て、ふと笑う。
「じゃあ、愛しのbaby達によろしく」
「は、ご冗談を」
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